その先が見たいんだ 0004

最近秋物の洋服をチラホラ買った。

歩いて歩いて
試着して
鏡のなかの
見知らぬ自分にときめいた時
私は服を買う選択をする。

安くても高くても同じ。
私の買い物基準は
何かを感じるか感じないかそれだけだ。

南新宿にできたNEWOMANが最近好きだ。

ショップとショップの間が広く
洋服屋さんの間にカフェやカキ氷やさんがあり、買わなくても許されるゆったりとした空間が流れている。

買って買ってのオーラや
2着買うと40%びきのドキドキ感
人混みとは無縁の、隔離された植物の中にいるような安心感。

へんなバリアを張らずに
感性を解き放ってただ歩いてショッピングができるのが楽しい。
運営はルミネ。
ルミネ1.2より割と大人めに設定されているよう。

そちらのお店に入っているDrawing Numbers
が好きだ。
シンプルで洗練されたこだわり、「ハイスタイル」をコンセプトに世界中からヒト・コト・モノが集まるショップ、Drawing Numbers。人々が楽しみ、気持ち良さを感じる世界を描いていきます。

先日こちらのお店でRainという名の香水を買った。

私は最初からRainを買うことに決めていた。

その日は雨の日で
歩きながら、今日香水と出会い私は買うだろうなと予感がした。

私の買い物はいつも予感からはじまる。

お店に入って目に飛び込んできたものが
Rainだった。
あいにくテスターは空。
微かな香りに触れて
出会えた幸福感でRainを眺めていた。

店員さんが来る。

ブランドの深い知識と初めてオードパルファムを買う私に
いろいろレクチャーしてくれる。

決めていたのだけれども
テスターがないことに気づいた店員さんが
突然走り出す。

また戻る。

どうやら男性の店員さんがこの香水を持っていて、借りてこようとしたら接客中だったとのこと。

雑談。

また店員さんが走る。
待ちながらドギマギした。
男性の店員さんが遠くで会釈をする。

私は買うと決めていたのに
彼女が白い紙に香りを吹き付け
私の手に差し出したとき
衝動的に嬉しかった。

微かなテスターの香りは過去になった。
私の内部が震えた。

必要ないと思っていても
その先を見せてくれる
女性はいつまでも印象に残る。

何かを買うことは
満足を得ることだ。

似合う似合わない。
流行り
おしゃれかどうかより
見えない
確かなその先を見たいんだ。

どんなときに香水をつけたいと思うか聞かれ、気分転換と私は答えたようだ。

洋服屋さんがこんなこと言ってはだめだけれどと前置きをし、
帰りに
スカートの下から香水をほんの少し吹きかけるやり方を彼女は教えてくれた。

生地は傷むかもしれないけどと。


コビトフカミ

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